体育科の授業で、自分達がしているスポーツの歴史をみんなの前で発表させたのですが、ワールドカップ終了直後の授業にもかかわらず、「ニュージーランドでサッカーをしていた少年が、ボールを持って走り出したのがラグビーです!」とやってくれたもので、授業中にもかかわらず、膝から崩れ落ちてしまいました。
そもそも、サッカーとラグビーは、イングランド地方で古来より、様々なルールで行われていた「フットボール」という球技から生まれた兄弟のような関係です。
昔のフットボールは村のお祭りのようなもので、村の中央にある道や川を境にし、北と南とか東と西に分かれ、1つのボールを村の外れまで運んでいく、というシンプルなものでした。
現在でもその時から続く祭りが、イングランド各地で行われています。
全く同じような民族ゲームが、ジョージアでも行われていました。「レロ」と呼ばれており、ジョージア代表のチームの愛称は「レロス」だそうです。競技人口が少ないのに(登録選手数3000人弱)、あのFWの強さは、その国の歴史や文化が作っているのですね。
★イングランドの伝統的フットボール「アシュボーンゲームズ」
※動画も色々あるので、興味があったら調べてみて下さい!
フットボール自体は古代ローマ時代のレリーフにもそれらしきものが描かれていたりします。その名残が、現在イタリアのフィレンチェで行われている、「カルチョ・フィオレンティーノ」というお祭りに残っているようです。町を4つの色に分けて闘います!
さて中世において世界の支配者となっていた大英帝国では、裕福な一般階級(非貴族)の人が多く発生しました。その子息の教育のための機関として、私立のエリート養成校が誕生してきました。それがパブリックスクールと呼ばれる学校で、その教育の一環として、各学校ごとのルールによる独自の「フットボール」が利用されてきました。学校対抗で試合を行うときは、会場のフットボールのルールを適用したので、当然ですが会場チームが有利になりました。今も、「ホーム&アウェイ」ではホームが有利と言われるのは、この頃の名残です。
パブリックスクールを卒業したエリートたちは、ケンブリッジやオックスフォードといった名門大学に進みます。授業後の空き時間に「フットボールをしよう!」となったのですが、卒業した学校ごとでルールが違うため、統一ルールを作ろう!となり、会議が行われました(1863年)。そこで手を使って良いかダメかが分かれてしまい、手を使って良いラグビー校のルールを元に作成されたものが、ラグビーフットボールでした。
大学を卒業したエリート達は世界に出て行き、その先々でラグビーを広めていきました。
また、そこから様々なフットボールが、世界各地で広がっていくことになったのです。
★オージーボール(オーストラリアンフットボール)
ライオンズの遠征でも出てきましたが、オーストラリア中心に行われている大人気スポーツ!ラグビーより歴史は古かったりします。4本の柱が有り、キックで真ん中の柱の間を抜けると6点、横のバーの間なら1点。ペナルティーで50m前進とか(^^ ;。
決勝の観客8万人越え!!サッカーゴールの上にラグビーのポールがついている?!?!手でのドリブルOK、オフサイドなし、ゴール2点、ゴールの上のバーの間は1点。タックルはショルダーチャージのみ。
★ラグビーリーグ(13人制ラグビー) 2019ダイジェスト?
15人制ラグビーが「ユニオン」と呼ばれるのに対し、13人制ラグビーは「リーグ」と呼ばれています。15人制からモール・ラックやラインアウト等を除き、6回のタックルで攻守が入れ替わることになっています。最近はユニオンと選手の行き来も多くなりました。
日本でメジャーな、サッカー・アメリカンフットボールは省きました。
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